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KERAMA BLUE CUP

みなさんこんにちは!Natsumiです。


5月17日、沖縄県・座間味島で開催されたKERAMA BLUE CUPに出場してきました!



SUPレースをはじめてすぐの頃から、世界各国から有名選手が参加する、しかも沖縄の海での大会。憧れはありましたが…なかなか参加する機会がありませんでした。今年、ハードボードの輸送が可能になったこともあり、参加することに。


ボードPADDLERを拠点に、事前に集めて沖縄へ。大会側が取りまとめて持っていってくれるのでコストも安く安心。来年はハードでの参加者がもっと増えると思います。


座間味までは飛行機で那覇空港まで飛び、泊港から高速船からフェリーに乗って向かいます。私は高速船を利用しました。2時間ほどで到着。


到着してすぐ、港に迎えにきてもらい、歩いてもすぐの宿へ。

そのまま届いていたボードを確認しに、会場である古座間味ビーチへ向かいます。

さすが南国。陽が長く、サンセットまでまだ時間があるので飛行機と船で固まった体をほぐしがてら漕ぎに会場とは別の阿真ビーチへ。

夕方、オレンジに染まる空とは対照的などこまでも青く透明な座間味の海。珊瑚礁の島で川がないため透明度が高く、宙に浮かんでいるような気持ちになります。


ビーチから漕ぎ出し、軽く漕ぎながら初めての座間味の海を日没まで堪能しました。



夕食は近くの居酒屋へ。

座間味から世界の舞台で活躍し、日本のトップを走り続けている奥秋りかちゃんに連れられ、地元の食材を使った美味しいご飯を食べながら今回のレースの海面についてや今の自分たちのことを話して穏やかな島の夜を過ごしました。


翌朝は5:30からサンライズのツアーがあるとのことで、自分もボードを古座間味ビーチに漕いで運びがてら着いていくことに。

島の子どもたちも、毎朝10-30名ほどが学校に行く前に漕いでいます。

私が住む葉山のパドルコミュニティと同じく、漕ぐということが特別なことではなく、日常の一部であること。全ての人と物が近く、自然と共に生きている。シンプルで、そして豊かです。


ひと漕ぎして朝ごはんを食べ、せっかくの美しい座間味の海に来たのでFLY PROの撮影を。会場である古座間味ビーチに向かい、コースを確認しながら漕ぎ、その様子を撮ってもらいました。真っ青な海、透ける珊瑚礁の上を走る真っ白のFLY PRO。

最高に美しい映像が撮れました。

島の海流は流れが強く複雑。潮の流れは数十m置きに変わり、そのラインどりでスピードが大きく変わってきます。この海の動きをよく知る地元の方に話を聞き、当日どこを漕ぐべきかイメージします。

湖や流れがそれほど大きくない海面でのレースとは違い、漕ぎ力だけでは勝てません。

海が「観え」ていないといけないのだな、と感じました。レースを始めて8年ほどになりますが、まだまだなにもみえていないなあ、と素直に思いました。


日中の座間味は肌を刺す強い日差しと気温・湿度でした。太陽の下にいるだけで体力を消耗します。

午後は漕がずに宿で日焼けで疲れた体を休めることに専念し、ゆっくりと過ごしました。

前日のチェックインを済ませに港へ行くと、到着した選手たちが続々と集まってきました。関東勢の見慣れた顔もたくさん。


夜ご飯を食べ、早めに就寝。レース前日、いつもソワソワしますが、この日はこんな綺麗な海で漕げることに感謝しよう、ただ楽しめますように。と目を閉じました。




翌朝7時過ぎに会場へ。この日、すでに九州は梅雨入りしていましたが、座間味は快晴が続いていました。白い砂浜の照り返しが眩しく、すでに気温は真夏のそれでした。



レーススタートは9:10。波打ち際に足をつけ、スタートの合図とともに飛び乗ります。



ファーストマークまでは200mほど。スタートはうまく決まって、一直線に飛び出しました。スタートはトップのりかちゃんと互角でしたが、マークに差し掛かる前にドラフティングに入ることを選びました。

その後、左手にある湾内へ。湾内では4つのブイを回航します。


湾内の全てのブイを回りきり、古座間味ビーチから沖を見て右手前に見える安室島へ。

湾内のブイ回航、ターンが苦手な私はターンのたびに少し離され、直線で追いつきを繰り返していましたが、最後のブイで体制を崩し、大きく離されました。湾を出て安室島までは一直線のコース。すぐさま追いつこうとしなかったのが判断ミス、その後どんどん離され、そのまま安室島へ。島の裏側はうねりが島に向かって入っているので使えれば差が開くレグ。

乗れるうねりを探して少しずつ差を縮めようとしましたが、最終的にトップと1分ほどの差でフィニッシュ。



本州とは全く別物の日差しと暑さで体力が奪われたのはもちろんありますが、気力負けが正直なところだと痛感しました。悔しさはありますが、まだ悔しがるにはおこがましい仕上がりなのも事実です。

これを機に火がついたのでまた今年の後半に向けてギアを上げないとな、と思えたレースでした。


とはいえ、座間味のとんでもなく美しい海で漕げたこと、ここでレースができたことは本当に幸せで、一漕ぎ一漕ぎ味わって漕げたことに感謝ですし、レースをやっていて良かったな、と思えた12kmでした。


身体は疲れていましたが、ディスタンスの後に3kmのテクニカルレース。

こちらも2位で終え、大会は終了。


一度宿にもどり、アフターパーティーまでシャワーを浴びてゆっくりしました。


アフターパーティーは港のそばの広場での開催。屋台や、名物のSUPを台にした島近海で獲れたカジキの舟盛り、花火やエイサー、フラの舞台など、ただのSUPの大会とは思えないような豪華なコンテンツが目白押しで、大会の参加者全員が楽しんだ時間でした。



これはPADDLERのレースでも大事にしていることですが、ただ競い合う、漕ぎ切ることや、表彰台に上がることだけが大会参加のモチベーションではなく、漕ぐことで新しい仲間と出会い、交流し、その場所で同じ時間漕げたことを喜び、感謝する。みんながその時間を楽しみ、また次も出たいね、となるような「選手目線」の大会は非常に少ないな、と感じます。

タイトルや名誉が重要なのではなく、その時、その場所で一緒に漕げたことで自分の人生の一部が豊かになったこと。それが大会に参加する上での価値なのではないかと思います。

最初から最後まで選手が楽しむこと、心地よく過ごすことにフォーカスした大会に参加できたことはとても嬉しかったです。


翌日も高速船の出航時間まで漕いだり泳いだりして座間味の海を存分に楽しみ、島を後にしました。

家に着いたのは日付が変わる頃。

余韻の日焼けも味わいながら、これからまた頑張ろう、と思えました。

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